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›はちみつとは?
蜂蜜とは?
古くから食用としての歴史が世界中で確認されている蜂蜜。歴史を振り返ってみると薬用としての記録も多く、エジプトやギリシャ、ローマ等、様々な歴史的文献に多く登場しています。旧約聖書では、聖地カナンを表す象徴として「乳と蜜の滴る地」という表現を使用しています。つまり、蜂蜜というのはその地の豊かさを象徴する食べ物でもあったと考えられます。
Nまた、古代エジプトでは薬用としての記述があり、怪我をしたときは蜂蜜に浸した布を巻くと化膿が防げ4日で治る等、さらに眼に関する症状に対してはまるで万能薬のように書かれています。
エネルギーと栄養素の宝庫
蜂蜜は、ミツバチが採集してきた花蜜(ネクター)を蜜蜂が加工した物を指します。採集された花蜜は蜜蜂の体内に一度しまわれ、働き蜂の口外で水分を蒸発させるのと同時に唾液に含まれるインヴェルターゼ(転化酵素)が花蜜に含まれている糖分を果糖とブドウ糖を主成分とする蜂蜜へと変化さます。こうして出来上がった蜂蜜は冬を越すための大事な食料として巣に貯められるのです。
蜂蜜というとその優しい甘さから甘味料としてのイメージが大きいですが、それは蜂蜜の持つ一つの側面に過ぎません。実際、蜂蜜の中からは私たちに必要な多くの成分が含まれているといわれています。
D成分の約80%はブドウ糖と果糖の糖分。しかし、糖分とはいえこの二つは単糖類という単純な構造であるためにこれ以上分解する必要が無く、スムーズに体に吸収されるので、簡単にすばやく取ることの出来るおいしい栄養剤とも取ることが出来ます。通常、砂糖ならば2時間程かかって体内に吸収されますが、これに比べブドウ糖と果糖は20分もあれば完全に吸収されることが証明されています。ですから、蜂蜜は内臓に負担をかけることなくエネルギーへと変換されるのです。
この効果は古くから良く知られており、古代ギリシャ文学には戦いに挑む戦士たちが蜂蜜を食べて英気を養うシーンが描かれていたり、今でもオリンピック選手が体力維持や栄養補給に利用している程です。
その他の成分としては水分が17%、ビタミン、ミネラル類が残りを占めています。新陳代謝を促すビタミンC、B1、B2類、体の調子を整えるカルシウム、鉄などのミネラル分、さらには体内では作ることの出来ない十数種類のアミノ酸等々、今日までに180以上の天然成分を含んでいることが研究で解明されています。また、蜂蜜内にあるビタミン類は非常に安定した状態をたもっており、果物や野菜は貯蔵している間ビタミンの保有量が徐々に減っていくのに対し、蜂蜜は長期の保存でも減少する割合が非常に少ないことも特徴といえるでしょう。
さらに蜂蜜自体が保有している殺菌効果も見逃すことが出来ません。蜂蜜は細菌類に対して非常に強い殺菌効果をもっており、赤痢菌なら10時間、チフス菌、大腸菌は48時間で死滅します。このことからも、蜂蜜は長期保存した場合でも安心して食べることの出来る食品であることが分かります。ただし、長期の保存になると蜂蜜の香りがなくなってきますので、食用でしたらやはり新鮮な物をおススメします。
蜂蜜とはどうやって出来るのか?
蜂蜜は、上にも書いたように花蜜(ネクター)を蜜蜂が採集し、それに蜜蜂の唾液に含まれている転化酵素が花蜜に含まれている糖分をブドウ糖と果糖に変化させ、それから水分を蒸発させた物を私達は蜂蜜と呼んでいます。花蜜は、花の種類にもよりますが最初はそれほど糖濃度は高くなく、40%を超える物はまずありません。それを蜜蜂は口外で薄い膜の用に広げながら水分を蒸発させ、ある程度濃度が高まると、巣の壁に水滴状に貼り付けられます。
これに向かって蜜蜂が羽で風を送り、更に水分を蒸発させるのです。蜜の収穫時の最盛期などは、この擬似扇風機によって蒸発された水分が巣の下から滴り落ちてくる程です。そして糖濃度が80%前後、水分が20%程にまでなると蜜蜂によってもう一度採集され、巣に仕舞われるのです。
本物の蜂蜜
蜂蜜は、花蜜の種類、つまりは花の種類によって味や香り、色や含まれる成分に至るまでそれぞれに違った個性が出てきます。片方があっさり風味かと思えばもう片方は濃厚な味だったりと、それこそ花の数だけ蜜がある、と言っても過言ではありません。それらを食べ比べてみて、自分にあった蜂蜜を探したり、料理に合わせて蜂蜜を選んでみるのもまた楽しみではないでしょうか。
単花蜂蜜
たくさんある花の内、1つの種類の花からのみ採集された蜂蜜です。それぞれが違う個性を持っています。
百花蜂蜜
種類の違う様々な花から採れた蜜が混ぜ合わさった物。濃厚な味わいが特徴。
蜂蜜の結晶化
本物の蜂蜜か、加工された物かを判断するとき、結晶化してしまうと駄目になったか、偽者だったと勘違いしてしまう人もいますが、この結晶化というのは本物の蜂蜜である証と言える物なのです。
結晶化が起こる原因は、蜂蜜に含まれるブドウ糖と果糖のバランス具合によるもので、ブドウ糖が多く含まれている蜂蜜、例えばナタネ蜂蜜は例え夏でも簡単に結晶しますし、逆に果糖が多い蜂蜜、アカシヤやトチの蜂蜜は冬になっても結晶化しないか、したとしても半流動体の状態でそれ以上固まることはまずありません。
結晶化が起こるメカニズムには、蜂蜜に含まれる微細な花粉が関係しています。ご存知のように蜂蜜はミツバチの巣に貯蓄されている物ですから、花粉が蜂蜜に入り混じるのは自然なことです。工場でろ過する時も蜂蜜に含まれているゴミだけを取り出し、この微細な花粉を残すことで、花粉が含む栄養もそのまま取ることが出来ます。この花粉が核となって、その周りから結晶が広がっていくのです。
例え結晶化したとしても、蜂蜜に含まれる栄養素と味に変化はありません。中には、キメの細かい結晶になるため、そちらの方を好む人もいらっしゃいます。やわらかいので掬ってクリームやジャムのようにパンやビスケットに付けて食べるのもおいしいです。ただ、種類によっては結晶が粗く、カチカチに固まることもありますから、これは通常の流動体へ戻した方が好ましいでしょう。
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